・いよいよ古いクラッチ&カバーの取り外しとなぜ滑り始めたのかの確認行い、
新しいクラッチ&カバーを取り付けます。
【古いクラッチ&クラッチカバーの取り外し】
古いカバーはちょいと錆び始めてました。まぁ外しちゃうから気にしませんが。
カバーはソケットのコマとミッションーエンジンの締結ボルトを周り止めとし、
こんな感じにして外しました。
ボルトを全て緩めて、カバーをノックピンから外す時に、クラッチ板も落ちてくるので注意!
【なぜ古いクラッチは滑っていたのか?】
そもそもこの作業を始めたきっかけは、たった2万kmしか走っていないのにクラッチが
滑り始めたからです。もちろん、原因も知りたかったですし。
ではまずは外したクラッチ版
左:フライホイール側 右:クラッチプレートのプレッシャープレート側
見ると何となく判るかも。
穴スプラインから外周方向へグリスが遠心力で飛んで行き、フェーシングに辿りついている
形跡が確認できます。特にプレッシャープレート側が凄い・・・・・・
恐らく組み付け時に、ミッション側の軸スプラインにたっぷりグリスを塗って、
そのまま組みつけてしまったのかもしれません。
でも2万kmも走ってから飛ぶものなのか?と言う疑問も残るのですが・・・・
真の原因は何なんでしょうか。。。。。。
一方、こっちはクラッチプレート。
ダイヤフラムスプリング先端はレリーズベアリングとの摺動跡は見られますが、
特におかしくは無さそうです。
【組みつけの下準備】
組みつけに移行する前にちょいとした準備。
まずはクラッチセンターだしツール。一応、工具を先輩から借りてきたのですが、フライホイールの
パイロットベアリングでセンターを出すタイプではなく、クラッチ板とクラッチカバーのみのセンター
を出すタイプでした。
どーも使いづらかったので、適当にありもので作ってみました。
これがなかなかパイロットベアリングの内径への挿入、クラッチカバーの芯だしに使えたのでした。
フライホイールの摺動部を綺麗にパーツクリナーで脱脂。結構汚れていました。
クラッチカバーのプレッシャープレート側も揮発した防錆油の影響なのか、結構汚れていたので
同様にパーツクリーナーで洗浄♪<錆はでな・・・・い?
ミッションケース側もいろいろと・・・
ケース内が汚いので、パーツクリナーで”そこそこ”綺麗に。
パイロットベアリングを抜いたら、レリーズフォークの摺動部に二硫化モリブデン配合の
グリスを塗布します。(私の場合は)
ついでい軸スプラインにもグリスを塗って。。。
これから組み付けるクラッチ版をこの様に、軸スプライン上を出したり入れたりして
不要となってはみ出てきたグリスをふき取ります。
ここまでやったらクラッチ版を抜いて、レリーズベアリングを取り付けます。
ミッションについては今回、ついでにリヤのオイルシールも交換しました。
こんな感じで割り柄で出して、新品はプラハンで出来るだけ水平に叩いて入れました。
【クラッチ組みつけ】
ここで先程の自作センターだしツールをフライホイールのパイロットベアリングの穴に
入れて、クラッチ板を入れます。
カバーを入れて、またもやソケットのコマを利用して締めこんでいきます。
締め込み方は、クラッチ板のセンターがずれないように、対角線上にボイルとを
まずは座面に当たるまで締めこみ、規定トルクで締め付けます。
1.クラッチ交換のきっかけ 2.邪魔なものを外す 3.ミッションを降ろす
4.クラッチ組み付け 5.組み立て&完成!
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